長年大切にお祀りしてきたお仏壇の「汚れや色あせ、金箔のくすみなどが気になるけれど、買い換えて処分するのは忍びない。」「金具が取れてしまったので直したい」「自宅のリフォームに合わせてお仏壇もキレイにしたい。」…等々…。
今あるお仏壇のお悩み、ぜひご相談ください。お客様が大切にしてきたお仏壇を、漆の塗り直し・金箔の張り替え・金具の交換などで新品のように蘇らせる事が出来ます。
ご予算に応じて、部分修理などもご案内いたします。お気軽にご相談ください。
お仏壇とは、仏様とご先祖様をお祀りする為の「壇(一段高くなった所)」です。その「壇」の中心には、仏様がお住まいになる理想的な世界「須弥山(しゅみさん)」を象った「須弥壇」があり、そこに信仰する宗旨のご本尊を安置します。広い意味では、礼拝のために設けられた空間すべてをお仏壇と呼ぶこともできます。
古くは天武天皇により「諸国家毎に仏舎をつくり、仏像及び教を置き、礼拝せよ」との詔令があり、当時の有力者たちがお仏壇をつくり始めたのがきっかけと言われています。ですが、当時は貴族など、限られた階級の人たちだけのものでした。江戸時代になり、幕府の宗教政策と、人々の暮らしが豊かになってきたことを背景に、ようやく庶民にまで浸透しました。お仏壇や墓石を完成させたのちに営まれる儀式、法要の事をいいます。呼び方は「開眼供養」「入魂式」「入仏式」「魂入れ」「お霊入れ」「性根入れ」等、宗派や地域によって様々です。
仏像を作成する際に、最後に「点睛」つまり眼を描くことによって仏像に魂を入れて完成となることから、特に点睛を重要視して後世に「開眼法要」として儀式化しました。この儀式を執り行うことで、単なる銅像も仏像としての機能を持つようになりました。また、お墓の場合は、ご先祖様のお家であるお墓が完成したことを祝うという意味もあります。
「開眼」とは、供養して仏の魂を迎え入れるという意味で、お墓は建てただけではただの石に過ぎず、お仏壇も設置しただけではただの箱です。お仏壇や墓石、ご本尊は開眼法要を済ませて初めて礼拝の対象となります。奈良東大寺の大仏も752年に開眼供養が行われました。お仏壇や墓石をご購入し、設置・完成致しましたら必ず開眼法要を行いましょう。
お墓の購入を検討されている方のなかには、「お墓を建てると早く死ぬ」「平時にお墓を建てると不幸がある」等といった話を耳にした事があるかもしれません。それは迷信です。
生きている間に建てるお墓は「寿陵(じゅりょう)」と呼ばれ、長寿や子孫繁栄を招く縁起の良い事とされています。ですから、墓石を建立するという事は、故人にとっても建立者にとっても吉日になると考えるべきではないでしょうか。
寿陵墓とは、亡くなる前に建てる自分自身のお墓の事で、名前または戒名に朱色を入れます。元々は古代の中国から来た縁起の良い風習で、長寿・寿命を願うおめでたいお墓です。
日本では、生前にお墓を建てると「一家が繁栄する」「長生きする」「家内円満になる」という話があります。また、仏教の考えでは、生前に戒名を頂き、自らの死後の冥福を祈って仏事を行うことを「逆修(ぎゃくしゅ)」といい、その功徳は大きいとされています。
秦の始皇帝をはじめ歴代の皇帝が寿陵を建てた事はよく知られています。日本でもその歴史は長く、堺市の「仁徳天皇陵」や南河内郡太子町の「磯長陵(しながりょう/聖徳太子のお墓)」などの寿陵墓が遺されています。頭脳明晰で長寿の二人を鑑みても、生前に建てた方が縁起がよいのかもしれません。
お墓をいつまでに建てなければいけない という決まりはありません。
実際に、お墓を建てる時期は「親戚が集まる法要に合わせて」「新盆まで」「建立者の経済的状況が整った時」など様々です。一般的には一周忌、遅くとも三回忌位までには建てた方が良いとされているようですが、これはあくまでも目安ですから、ご家族で相談され、気持ちの整理がついた時で良いと思います。
ただ、埋葬しなくてはいけない御遺骨がある場合は、出来るだけ早い時期に安眠できる場所を作ってあげる事をおすすめします。
生前墓を建立するメリットとして、以下のようなことが挙げられます。
生前墓を建立が多くなってきたのには、「自分が生きていた証を残したい」「自分好みの言葉を刻みたい」など、様々な理由があると思いますが、「後に残ったご家族への負担を軽減したい」と考える方が増えてきた為ではないでしょうか。
身内が亡くなった時、葬儀の準備や片付け、遺品整理などに追われる遺族の負担は計り知れないものです。生前にお墓を準備しておけば、経済的にも精神的にも遺族の負担を軽減できます。
また、お墓の建立には意外に時間が掛かります。まず墓地を確保しなければなりませんが、立地条件や交通の便などを考えると、満足のいく墓地を見付ける事はそう簡単な事ではありません。いざお墓を建てるにしても、石材の加工や工事期間を考えれば、最低でも1ヶ月以上はかかってしまいます。
時間の面から見ても、生前墓を建てておけば、いざという時に自分も家族も「安心」です。
相続法上、お墓は祭祀財産として扱われます。これは、一般の相続財産(現金・不動産・貴金属等)からは除外されて、相続税の対象になりません。お墓の建立費用を含んでいても、現金という形で相続をする場合には額に応じた相続税が課されてしまいます。親が寿陵墓を建てておけば、相続の時に墓地代は除外することができるのです。
お墓に限らず、仏壇や礼拝物などの先祖をお祀りするための物は、高価な物でも課税対象にならないので、節税対策の面から見てもメリットがあります。
生きているうちに自分のお墓選びをすれば、デザインや石の種類、どこに建てるかも自分の思い通りに仕上げることができます。
今ではユニークな型や鮮明な彫刻が容易になり、さまざまなご要望にお応えできるようになりました。自分だけの大事なものを表現してみてはいかがでしょうか?
以上のようなメリットがある一方で、墓地にお墓を建てれば仏様がなくても維持費が発生しますし、掃除などのメンテナンスを行う必要があるという事も忘れてはいけません。ご家族間でよく話し合って決める事が大切です。