お仏壇の種類
唐木仏壇
唐木仏壇は、銘木の美しい木目を生かした仏壇の事をいいます。黒檀・紫檀鉄刀木をはじめ、栗や柿などの和木を使用した仏壇も総じて唐木仏壇と呼ばれます。
「唐木(からき)」とは、当時「唐」と呼ばれていた中国を経由して輸入されていた、黒檀・紫檀などの沈木や白檀・伽羅などの薫香木の事を指します。
黒檀(こくたん)
昔から黒檀材を使用したお仏壇は高級仏壇とされており、現在もその人気は衰えません。
紫檀(したん)
紫檀材のお仏壇は、暗過ぎず明る過ぎず、インテリアにもよく合います。
鉄刀木(たがやさん)
黒檀・紫檀と並んで唐木三大銘木の一角で、硬く耐久性のある木材です。
日本では、鉄の刀のように重く、硬いことから「鉄刀木」という呼び名が付いたとされています。心材はチョコレート色をしており、山のようになった杢目が特徴です。
金仏壇
金仏壇は、白木に下地をして漆を塗り、「金箔」「蒔絵」「金具」を使った日本古来の伝統工芸の技法が集約された、技巧による豪華さが特徴のお仏壇です。仏壇の豪華さを醸し出すため、純度99.99%(24金)の金箔・金粉・金泥、又は金メッキなど様々な方法で金を用います。
漆を塗って作るお仏壇なので、地域によっては「塗り仏壇」とも呼ばれています。
伝統的な金仏壇の内部は、各宗派の寺院の本堂(内陣)を模しており、宗派によって彫刻・空殿の柱の数や形・塗り・金箔の内容が異なります。特に浄土真宗では、唐木仏壇より金仏壇が推奨されています。
下記でご紹介する秋田川連仏壇には「金仏壇」と「梨地塗り仏壇」とがあり、どちらもこの金仏壇に属します。
秋田仏壇
- 特徴
- 冠と呼ばれる笠を持ち、正面欄間部分にガラスが付いている事が特徴です。
- サイズ
- 50代、70代、100代、150代とサイズは多数あります。200代サイズや上置用の小型サイズも制作可能ですが、主に受注生産品となります。
- 塗り
- 800年以上歴史のある伝統の川連塗りの技法を生かし、下地から本塗りまで数回塗り重ねていきます。昔から伝わる黒塗りや朱塗りの他に、60年ほど前に完成した梨地塗りと言われる塗りもあります。最近では、溜(ため)塗りなどもお仏壇に使われています。
設置場所に合わせたお仏壇の形
上置き仏壇
省スペースに設置する事を目的としているコンパクトなお仏壇です。タンスの上やサイドボードの上など、場所を選ばずに設置することができます。
上置き仏壇の高さは、主に30cm~90cm程度です。デザインにもよりますが、ほとんどは内扉の無い1~2枚扉となっています。
お仏壇本体のサイズが小さいため、主に略式の仏具セットが使われます。
半台仏壇(地袋付仏間用仏壇)
地袋付仏間とは、省スペース化が進んでいる現代住宅によく見られる、お仏壇を設置するスペースの下部に収納スペースが設けられている仏間の事です。
半台仏壇(地袋付仏間用仏壇)の高さは、110cm~130cm程度が主です。
三尺間用仏壇
「台付仏壇」「半間用」とも呼ばれる、仏間や畳の間に置くタイプの一般的なお仏壇です。
他のサイズのお仏壇に比べて、材質・デザインの種類が豊富にあります。高さは150cm~180cm程度が主です。
一間用仏壇
名前の通り1間用(巾約180cm)のお仏壇です。
「台付仏壇」「大型仏壇」「一軒間用」とも呼ばれ、豪華な装飾が施されています。高さは170cm~200cm程度が主です。
大型のお仏壇ですので、経験豊富なスタッフが責任を持って配送・設置を行います。
家具調仏壇
宗教色の薄いデザインで、最近の日本家屋に合わせた寸法で作られたお仏壇です。
一般的な仏壇とは多少異なり、扉にガラスを使った物、お仏壇本体にイスを内蔵した物、カラフルな色合いの物…と今までには無かった組み合わせが特徴的なお仏壇です。お部屋の雰囲気や、故人の人柄に合わせてお求め頂くことができます。
主な材質は、ウォールナット、チーク、メイプル、紫檀、黒檀、柿、ナラ 等。